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まことの光 

Updated: Dec 30, 2021

本日の礼拝では永吉穂高牧師に説教をしていただきました。


2021年12月26日

クリスマス礼拝 ヨハネによる福音書1章1~14節


福音書  ヨハネ1: 1~14 (新163)

1:1初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった。 2この言は、初めに神と共にあった。 3万物は言によって成った。成ったもので、言によらずに成ったものは何一つなかった。 4言の内に命があった。命は人間を照らす光であった。 5光は暗闇の中で輝いている。暗闇は光を理解しなかった。

6神から遣わされた一人の人がいた。その名はヨハネである。 7彼は証しをするために来た。光について証しをするため、また、すべての人が彼によって信じるようになるためである。 8彼は光ではなく、光について証しをするために来た。 9その光は、まことの光で、世に来てすべての人を照らすのである。 10言は世にあった。世は言によって成ったが、世は言を認めなかった。 11言は、自分の民のところへ来たが、民は受け入れなかった。 12しかし、言は、自分を受け入れた人、その名を信じる人々には神の子となる資格を与えた。 13この人々は、血によってではなく、肉の欲によってではなく、人の欲によってでもなく、神によって生まれたのである。

14言は肉となって、わたしたちの間に宿られた。わたしたちはその栄光を見た。それは父の独り子としての栄光であって、恵みと真理とに満ちていた。


私たちの父なる神と主イエス・キリストから、恵みと平安とが、あなたがたにあるように。アーメン


今日は、2021年最後の礼拝です。今年はどんな一年でしたか。時が過ぎるのはあっという間。しかし、何事もなく過ぎる一年はない。もしあったとしても、元気に過ごせたことを喜べるでしょう。

「新年」と聞くと、ワクワクします。「次はどんな一年になるのだろう。」「来年こそは、こんなことをしたい!」と、期待が膨らむからです。


実は、キリスト教会の新年は、「アドベント」から始まります。アドベントとは、クリスマスまでのカウントダウンです。クランツのロウソクには、4本火がついています。「4, 3, 2, 1!メリークリスマス!!」という具合に、一週ずつロウソクの火を増やし、楽しみな気持ちを表現しています。とりあえず、教会に集まる私たちは、もうすでにカウントダウンを始めたときから、新年を迎えているのです!

新年を迎えてみて、いかがですか。実感がないでしょうか。そうなのです。本当は、私たちは知っています。2022年になっても、人生はリセットされない。2021年までの積み重ねを、そして、これまでの荷物を背負いながら、歩んでいかなければならない。だからこそ、クリスマスが私たちには必要なのです。


クリスマスは、イエス・キリストの誕生日です。なんでイエスさまは、この世界に生まれたと思いますか。ヨハネ福音書には、こう書いてあります。


神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。

ヨハネによる福音書 3:16


神さまは、一人ひとりを愛している。幸せに生きてほしいと願っておられる。だから、イエスさまはこの世界に生まれることになりました。

イエスさまは、もう一つ「インマヌエル」という名前で呼ばれます。どういう意味かと言うと、こう説明されています。


「見よ、おとめが身ごもって男の子を産む。 その名はインマヌエルと呼ばれる。」 この名は、「神は我々と共におられる」という意味である。

マタイによる福音書 1:23


インマヌエルは、「神さまがあなたと一緒にいる」という意味です。つまり、クリスマスとは「誰一人として独りぼっちではない。神さまはいつもあなたのそばに居る。」というメッセージが、初めて届けられた日なのです。


生きていると失敗したり、後悔することがたくさんあります。教会に来ても、洗礼を受けても、清く正しく美しく生きられるわけではありません。牧師も同じです。余裕がなくなってイライラしたり、喧嘩や人間関係で悩むこともある。背負えないほどの苦しみや悲しみを体験することもあります。人生をリセットできるならば、どれほど楽でしょうか。でもそうじゃない。

だからこそ、あなたに会うために、あなたを愛し、抱きしめ、「大切だ」と語りかけるために、イエスはお生まれになった。偉い人や真面目な人、愛を振り撒ける人のためではない。暗闇のような苦しさを背負う一人ひとりのために、イエスはお生まれになったのです。

小さなロウソクの火が周りを照らし、暖めるように、私たちはイエスの愛に照らされ、温められる。新年がリセットではないとしても、イエスが重い荷物を一緒に背負ってくださるなら、何も心配いらない。また、一歩を踏みしめていけるに違いないのです。

あなたは愛されるために生まれた。この喜ばしい知らせ(福音)を受け取り、クリスマスの喜びを一緒に分かち合いたいのです。


望みの神が、信仰からくるあらゆる喜びと平安とをあなたがたに満たし、聖霊の力によって、あなたがたを望みにあふれさせてくださるように。アーメン


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